DAWというのはDigital Audio Workstationの略で、音楽制作を一貫して行うためのソフトのことです。(説明終わり)
ここでは世の中のメジャーなDAWははほとんど紹介していると思います。
それにより少し情報量が多くなってしまっている傾向にありますが、フリー、有料、それぞれClydeの個人的なおすすめ優先度の元なんとなく上から順番に書いています。
画像はページが見づらくなる関係でお勧めのものだけ貼っております。
※これは2017年の情報です。
取り敢えずお金をかけずにやるならここから参考にどうぞ~
お勧めは、WindowsならTracktionかStudio One Prime
MacならGarage Bandです。
最新バージョンの二つ前のバージョンがフリーで公開されている。市販されていたものなので性能は中々。
しかし音源になるものが何もないため音源の準備が必要。いずれはすることだが、最初に少し手間がかかってしまうタイプ。
またミキサーがないため、初心者に扱いやすいが一般的なDAWとはだいぶ操作が変わってしまう点に注意。
※2017年4月現在、日本語化オプションがうまく機能しないバグがあるため有志の日本語化パッチを当てましょう>https://yumi-utau.tumblr.com/dtm/
有料DAWの無償ver。見た目や性能は文句なしの本物だが、音源やエフェクトが付属しているものしか使えずフリーのソフトを使用できないため自由度が低い。
取り敢えず曲を作るということに関しては楽でお勧めできる。
操作性に関しては文句なしに一番だと思うが、曲を作っていくうちに音の制限が少しきつくなると思う。
Macに標準で付属するDAW。VSTは使用できなず、AU(Audio Unit)という規格のものでないと使用できないので注意!
Macを使用している人はとりあえずこれでいいと思う。
フリーで使えて、現在も更新が続けられているMIDIシーケンサー。ピアノロールの操作性は素晴らしく、有償のDAWにも劣らないと思う。
ちなみにこれはDAWではなく、MIDIの編集しかできないため、最終的にはこれ以外のソフトと併用しないと本格的な曲作りは難しい。
フリーで使用できるDAW。MIDIシーケンサーベースの物だが、古く今お勧めできるかは難しい。
フリーで使用できるDAWの旧バージョン。
最終更新が2007年と相当古く、32bitの物しかないため現在お勧めするものかは難しい。
後述するが、有償バージョンは今でもきちんとバージョンアップされている。
本格的にやったり、長く続けるつもりなら是非DAWは買うことをオススメします。
横に※で対応OSを表記
Steinberg製の老舗的DAW。録音に関する機能が強く、演奏ができて生音を使って作曲したい人にはお勧めである。
付属のeLicenserという邪魔なUSBデバイスを挿していないと動作しない。
その他、オーディオデバイスにバンドルされているバージョンもある。
日本人の使用者が多く、日本の参考になるサイトも多い。
世界で見た場合はあまり使用者が多くないため、海外やyoutubeの情報は他のDAWに比べて少なめ。
日本の同人界隈はこれ使ってる人多い気がする。
またVOCALOID4 Editor for Cubaseというソフトがあり、VOCALOIDとの連携に非常に強いためVOCALOIDで曲を作りたいならこのソフトが強い。
Steinberg製のDAW。Cubaseと同じエンジンを使用。低価格で購入できる。
あまり聞かないDAWのためお勧めしない。
Image-Line製のDAW。Windows専用。ステップシーケンサーをはじめとする独特なインターフェースを持ち、ダンスミュージック系に強い。
Demo版でも製品版と同じように扱えるが、プロジェクトファイルは保存できない。
日本語は非対応だが、日本で買えば日本語マニュアルがもらえる。
生涯アップデート無料であり、色々な機能やプラグインの追加をずっと受け続ける事が出来る利点がある。 また32bitのプラグインを安定して使う事が出来る。
世界で一番使用者の多いDAWであり、Youtube等の海外含めた情報の量はこのDAWに勝るものはない。
マスコットキャラがいるのはこのDAWだけ!
Apple製のDAWで、Garage Bandの上位製品。Mac専用。
そこそこ安く、付属ソフトのシンセもエフェクトも良い物なためMacの利点とすら言える。
Macならこれは非常に有力な選択。これもVSTは使えず、AUのみ。
Cubeseの作者が独立して作ったDAW。色々Cubaseに似ているらしい。
Melodyneという大手のピッチ補正ソフトとの連携もありバンドものや歌物を作るのには強いイメージ。
Primeを使って気に入ったのであればそのままアップデートするのもお勧め。
Professionalでないと外部のプラグインが使えないので買うならProfessionalか。
ダンスミュージックを作るのに強いDAW。
中々癖のある操作やインターフェイスをしているが、使いこなせば非常に強い。Liveという名前に恥じずライブパフォーマンスにも強い。
Live専用のプラグイン形式があったり、Pushという専門のハードウェアもあったりと独自性が強い。
ダンスミュージックを作りたいならこれもかなり有力ではあるが、値段も高く日本であまり見るイメージもないため少しハードルが高いと思う。海外の情報は多め。
Cakewalk製のDAW。
付属しているプラグインが良い傾向。
最近Mac版を出したが、今後のアップデートを即座に断念した…という話。
またよく落ちると有名
別に悪いDAWではないと思うが…
フリーの方でも紹介していたDAW。現在はかなりのアップデートを経て上に紹介したDAWに引けを取らない性能を持っている。
また本格的なDAWの中でも相当に安い($60)
FLと並び64bit環境下で32bitのプラグインを安定して使用出来る珍しいソフト。
最近出現したDAW。
傾向としてはFLやLiveに近くクラブミュージック向け。
全体的にぬるぬる動き、サンプル編集に強いらしい。
まだまだ情報は少ないが、FLやLiveに興味があるなら一考の余地はありか。
また、32bitプラグインが動く、らしい。
Avid製のDAW。以前はハードウェアにバンドルされる形で提供されていたが、数年前DAWとして独立して使用できるようになった。
基本的にスタジオに置いてあるような代物であり、個人で作曲をするDAWとしてこれをお勧めすることは基本的に無いと思う。
日本のInternet製のDAW。VOCALOIDのがくっぽいどやグミを作っている会社。
最近(2017年4月現在)のソフトであり、色々なDAWの良いところを取るようにして設計しているよう。
情報もまだ少なく、おすすめは難しいか。
個人的にはこの会社はサポートを早めに打ち切る傾向にあると感じている。by Clyde
スコアロールでの打ち込みが最強。譜が読めたり、音楽理論を譜で理解してきた人には有用かもしれない。
DAWとしては微妙な性能と言える。
Sony Creative Software製のDAW。だったがMAGIXに買収された。
ループ系の素材を扱うのに長けているが、32bitしかない点や全体的に古いせいでお勧めする余地は基本的にない。
が、3000~5000円程度で買える事があり、クロスグレード(他社製品乗り換え)割引で他のDAWを買うときはこのDAWを踏み台にすると安い場合があるという唯一の利点がある。(FL等)
MAGIXに買収されて余り経っていない2017年現在、今後の進化は不明。
DTMが普及してかなり時間が経った今、ほとんどの有料DAWは基本的に同じことをすることが出来ます。
見た目や操作性、付属するプラグイン等の違いはあれど、「~~ならこの曲が作れて、○○ならこの曲は作れない」といったことは基本的にはないと思われます。
では何で選ぶか、と言うと難しいですが
※32bitのプラグインが動くものでないと、32bitプラグインが使えません。フリーのプラグインは多くが32bitのため注意が必要です。
のような点で選ぶのが良いと思います。
体験版などがあれば使ってみて決めるのも手ですが、DAWは使っているうちに気付く機能などが非常に多く、初心者が体験版を使用した程度ではDAWの正確な評価はできないと思ってください。
また、DAW毎にグレードが分かれているものもあるので注意。
最上位版を買う必要は必ずしもは無いですが、機能等違う場合もあるのでしっかりと比較して選んでください。
学生であるうちはアカデミック版を買うことが出来るので是非活用しましょう。
Clyde的には、「好きなアーティスト名+DAW」のように検索して、その人と同じものを使えば理論上その人の曲が作れるはずなので、そういう簡単な考え方でもいいと思います(笑)
最後に曲を作るのは自分です。モチベーションが全てなので、自分に合わないと思ったり見た目が好きでないと思ったなら無理して使うのは後々後悔するかもしれません。
どんなDAWも人によって一長一短感じるものですので、あまり悩み過ぎてもしょうがないと思います。
DAW選びに悩むくらいならフィーリングでさっさと決めてしまって、それより買ったそのDAWを使いこなせるように使い込む方が絶対に良い時間の使い方だと思います。